RawCANスタック

概要

RawCANスタックはソースコードでご提供するパワフルなCANスタックです。スタックはANSI-Cで開発されMISRA-C:2004に準拠しています。このスタックをお使いいただくことでお客様のCANデバイスを迅速に簡単に開発、機能拡張できます。

マイクロコントローラー（やCANコントローラー）の製造元が提供している通常のCANライブラリーと比べて、RawCANスタックとスタック用にCANドライバーはより高い信頼性と次の機能を提供しています。

• CANメッセージの周期送信
• 受信メッセージ監視（タイムアウト）
• イベントトリガーメッセージ用のインヒビット時間設定
• 割り込みからの送信可能な柔軟な送信キュー
• 可変長の受信キュー
• 長データ送信用のISO-TP機能
  

特長

• さまざまなCANコントローラーとCPUタイプをサポート
• わかりやすいユーザーインターフェース
• リソースの拡張や構成が可能
• 使いやすい開発ツール“CAN DeviceDesigner”付属

柔軟なユーザーインターフェイスは、受信データの評価やネットワーク上でのCANサービスの使用のための機能を提供しています。
RawCANスタックを様々なおCANコントローラーやCPUで動作させるため考慮された共通のドライバーインターフェイスを使用しています。このドライバーインターフェイスを使用することで容易にRawCANスタックの別のCANコントローラーやCPUに移植することが可能です。
RawCANスタックは、Azure RTOS ThreadX、FreeRTOS、KeilRTX、TI-RTOSなどの様々なリアルタイムOSや、Linux(SocketCAN、can4linux）、QNX、Windowsのリアルタイム拡張機能でお使いいただけます。

サポートしているコントローラーは、メーカーWEBサイトに記載されています。
https://www.emotas.de/en/news-articles/supported-controllers

リソースを節約するために、RawCANスタックは幅広く構成可能でスケーラブルです。これらの設定は、グラフィカルなコンフィグレーションツールであるCAN DeviceDesiger(付属品）で行えます。CAN DeviceSesignerではシグナルデータベースの作成も可能です。このツールを使用することで、スタックの構成/設定の変更が迅速かつ簡単に行えます。

RawCANスタックには、開発をスムーズに開始できるようにすぐに実行可能なおサンプルコードが付属しています。マニュアルは原理と使用例を説明したユーザーマニュアルと各API機能の詳細を説明したリファレンスマニュアルが付属しています。

システム要求条件など

本製品を使用するには、ANSI-Cコンパイラーが必要です。

ライセンス形態

本製品はソースコード製品です。
お客様の使用範囲で次のライセンス形態からお選びいただきます。

プロジェクトライセンス

1種類のハードウェア（CPU/CANコントローラー）、1つのお客様製品に適応するライセンスです。
途中でのハードウェアを変更することはできません。

サイトライセンス

開発拠点に適用されるライセンスで、複数ハードウェアや複数種類のお客様製品にお使いいただけます。
CPUやCANコントローラーの変更も可能です。
2つ以降のCANドライバー（有償）をご採用いただくことで複数のハードウェアでRawCANスタックをお使いいただけます。

製品内容

• RawCANスタックソースコード（ANSI-C互換）
• ISO-TPクライアント&サーバー機能
• RawCAN対応CANドライバー
• すぐに使用可能なサンプルアプリケーション
• ユーザーマニュアルとリファレンスマニュアル（英文）
• メンテナンス＆サポートサービス
  • プロジェクトライセンス：6か月
  • サイトライセンス：24か月
  • （期間満了後、有償にて延長可能）
• 開発ツールCAN DeviceDesigner
  • プロジェクトライセンス：ライセンスファイルによるシングルライセンス
  • サイトライセンス：USBドングルによるFloatingライセンス

品番

5042-10-P

RawCANパッケージ（シングルライン/プロジェクトライセンス）

5042-10

RawCANパッケージ（シングルライン/サイトライセンス）

5042-10-ML-P

RawCANパッケージ（マルチライン/プロジェクトライセンス）

5042-10-ML

RawCANパッケージ（マルチライン/サイトライセンス）

適応分野