組み込みソフトウェア&ツール
UDSオプション

UDSクライアント/サーバー機能を実現する組み込みソフトウェア
概要
emotas UDSオプションは、UDS on CAN (ISO 14229) のサブセットを実装しており、ISO-TP に基づいています。 ISO-TP は、CAN 経由でデータを転送するための国際規格 (ISO 15765-2) です。 このプロトコルは、OSI レイヤー3と4 をカバーします。ISO-TP を使用すると、最大 4095 バイトのデータ パケットをセグメント化されたプロトコルで転送できます。
UDSオプションはMISRA-C:2004コーディング規則に従って開発され、Cソースコードでご提供する製品です。次の UDS サービスをサポートしています。
UDSオプションには、UDSクライアントオプションと、UDSサーバーオプションの2つの製品がありそれぞれサポートしているサービスは異なります。
UDSクライアントオプションがサポートしているサービス
- 10h DiagnosticSessionControl
- 11h ECUReset
- 22h ReadDataByIdentifier
- 27h Security Access
- 2Eh WriteDataByIdentifer
- 31h RoutineControl
- 34h Request Download
- 36h Transfer Data
- 37h Request Transfer Exit
- 3eh TesterPresent
UDSサーバーオプションがサポートしているサービス
- 10h DiagnosticSessionControl
- 11h ECUReset
- 14h ClearDiagnosticInformation
- 19h Read DTC Information
- 22h ReadDataByIdentifier
- 23h ReadMemoryByAddress
- 27h Security Access
- 28h CommunicationControl
- 2Eh WriteDataByIdentifer
- 2Fh IOControlByIdentifer
- 3Dh WriteMemoryByAddress
- 31h RoutineControl
- 34h Request Download
- 35h Request Upload
- 36h Transfer Data
- 37h Request Transfer Exit
- 3eh TesterPresent
- 85h ControlDTCSetting
機能的および物理的な ISO-TP アドレッシング (通常のアドレッシング、通常の固定アドレッシング、および拡張アドレッシング)の両方でサービスを実行できます。
UDSオプションは、emotas J1939 スタック、CANopenスタック、RawCANスタック、および CAN-MultiProtocolスタックと組み合わせてお使いいただけます。
これらの組み込みソフトウェアでサポートしているCANコントローラー一覧はメーカーWEBサイトにあります。https://www.emotas.de/en/info/controller
特長
- CANopenスタック、CANopenFDスタック、RawCANスタック上で動作するUDSを実現するオプション
- UDSクライアント、UDSサーバーの2つのバージョン
システム要求条件など
本製品を使用するには、ANSI-Cコンパイラーが必要です。
emotas RawCANスタック、CANopenスタック、J1939スタック、マルチプロトコルスタック、いずれかの製品が必要です。
ライセンス形態
本製品はソースコード製品です。
お客様の使用範囲で次のライセンス形態からお選びいただきます。
- プロジェクトライセンス
- 1種類のハードウェア(CPU/CANコントローラー)、1つのお客様製品に適応するライセンスです。
途中でのハードウェアを変更することはできません。 - サイトライセンス
- 開発拠点に適応されるライセンスで、複数ハードウェアや複数種類のお客様製品にお使いいただけます。
CPUやCANコントローラーの変更も可能です。
2つ以降のCANドライバー(有償)をご採用いただくことで複数のハードウェアでRawCANスタックをお使いいただけます。
ご使用になるスタック製品と同じライセンス形態が必要になります。
製品内容
- UDSオプションソースコード(ANSI-C互換)
- サンプルアプリケーション
- ユーザーマニュアルとリファレンスマニュアル(英文)
- メンテナンス&サポートサービス
- プロジェクトライセンス:6か月
- サイトライセンス:24か月
- (期間満了後、有償にて延長可能)
UDS翻訳機能
UDSのメッセージ翻訳(モニター)はemotasの開発ツールCANopen DeviceExplorerのオプションのUDSプラグインで行えます。またこのプラグインではいくつかのUDSコマンドを送信できます。
品番
UDSクライアントオプション
- 1028-33-11-P
- UDSクライアントオプション(シングルライン/プロジェクトライセンス)
- 1028-33-11
- UDSクライアントオプション(シングルライン/サイトライセンス)
- 1028-33-11-ML-P
- UDSクライアントオプション(マルチライン/プロジェクトライセンス)
- 1028-33-11-ML
- UDSクライアントオプション(マルチライン/サイトライセンス)
UDSサーバーオプション
- 1028-33-10-P
- UDSサーバーオプション(シングルライン/プロジェクトライセンス)
- 1028-33-10
- UDSサーバーオプション(シングルライン/サイトライセンス)
- 1028-33-10-ML-P
- UDSサーバーオプション(マルチライン/プロジェクトライセンス)
- 1028-33-10-ML
- UDSサーバーオプション(マルチライン/サイトライセンス)
ご注意:
本製品は、RawCANスタック、CANopenスタック、J1939スタック、マルチプロトコルスタックの機能拡張用オプション製品です。シングルライン/マルチライン、ライセンス形態は、スタック製品と同じものが必要になります。