CANゲートウェイ
CAN@net NT100/NT200/NT420

CAN-イーサーネット
ゲートウェイ
CAN@net NTシリーズはCANFDに対応(NT420のみ)したCAN-イーサーネットゲートウェイです。NT100はCAN×1ポート、NT200はCAN×2ポート、NT420はCAN×4ポート(そのうち2ポートをCANFDとして使用可能)搭載しています。
概要
Ixxat CAN@net NTには高速CAN×1ポートのIxxat CAN@net NT100、高速CAN×2ポートのIxxat CAN@net NT200と、高速CAN×4ポート(そのうち2ポートはCAN FDとして使用可)のIxxat CAN@net NT420があります。
Ixxat CAN@net NTは、Ixxat CANドライバー、VCIをインストールしたPCのCANインターフェイス、イーサーネット-CANゲートウェイ、2台使用してイーサーネット経由したCANゲートウェイといった動作モードがあります。
特長
- CAN、CAN FDシステムとデバイスを簡単に接続
- イーサーネットを介した大規模なブリッジ構成と簡単なリモートアクセス
- 配線の簡素化によるコスト削減
- ネットワークシステムの拡張やツリー型/スター型構成が可能
- ネットワークシステムの信頼性向上
- 電気的絶縁機能によるライン保護
Ixxat CAN@net NTの機能
- 最大4×高速CAN(うち2×CAN FDにスイッチ可能)
- ID値による転送フィルター
- ID変換
- CAN/CAN FD変換(CAN FDメッセージの分割、CANメッセージのCAN FDメッセージへの統合)
- 簡単にクラウド接続可能なMQTTサポート
- さまざまなイベント検出によるアクションの設定(アクションルール)
- 任意のメッセージの周期送信
- デバイスアクセス(設定変更やファームウェアアップデート)のセキュリティレベルの設定
- ローカルCANブリッジとして使用可能(CANbridge NTシリーズ相当、NT200、NT420のみ)
CAN-イーサーネットゲートウェイモード
TCPソケット経由でASCIIプロトコルを使って通信を行えます。Windowsのほか、Linux、VxWorks、QNXベースのシステムや組込システムからIxxat CAN@net NTに直接アクセスできます。ASCIIプロトコルはメッセージ送受信だけでなく、デバイスの設定やフィルターの設定も行えます。CAN-イーサーネットゲートウェイとしてLAN、またはインターネット経由で4つの独立したCAN(うち2つはCAN FDに設定可能)にフレキシブルにアクセスできます。
PCインターフェイスモード
Ixxat VCIドライバーを使って、PC用CANインターフェイスとしてお使いいただけます。Ixxat canAnalyserやその他のツール、VCIのAPIを使ったユーザープログラムの実行できます。VCIドライバーは最大128台のIxxat CAN@net NTデバイスと同時に通信できます。

CAN-イーサーネット-CANブリッジモード
最大4台のIxxat CAN@net NT420(最大2台のCAN@net NT100/200)を使用して、デバイスごとに最大4つの独立したCANチャンネル(NT200の場合はデバイスごとに最大2チャンネル)を接続できるCAN-イーサーネット-CANブリッジを構築できます。この構成では、既存のイーサーネットインフラをしようしてTCP/IP経由で長距離のCANシステム間のメッセージ交換が可能です。CANシステムのセグメント化、またはシステム全体の信頼性、安全性を向上が行えます(このモードは同じタイプのデバイスの使用が必要です)。

フィルター設定と分割/多重化
マッピングテーブルを使って最大4つのチャンネル間でのメッセージの送受信を設定できます。フィルターやID変換ルールを設定することで、任意のCAN、CAN FDメッセージだけを任意のIDに変換して転送できます。この機能により他のネットワークに必要なメッセージだけを転送することでそれぞれのネットワークのバス負荷を抑えることができます。またSAEJ1939マッピングテーブルでは、J1939仕様のPGNをベースとしたフィルター、変換ルールを設定できます。
データの多重/分離化テーブルでは、8バイトを超えるCAN FDメッセージのデータを複数のCANメッセージに分割したり、複数のCANメッセージのデータを1つのCAN FDメッセージに多重化する設定が行えます。
アクションルール
受信したメッセージ、デバイスの状態、CANバス状態のイベントが発生した際に、さまざまなアクションを自動的に実行できます。アクションはたとえばメッセージ送信(CAN、CAN FD、MQTT)、デバイス設定の変更、デバイスLEDの切り替えといったことが行えます。設定にはプログラミングは不要で、専用の設定ツールのドロップダウンメニューから選択して行えます。
クラウド接続用MQTT
デバイスの状態やCAN、CAN FDメッセージなどIxxat CAN@net NTのMQTT機能によりさまざまな情報をクラウドに送信できます。無償で利用できるブローカーサービスやAPP(たとえばステータスメッセージやシステム値)をスマートフォンやその他のデバイスに送信できます。
周期送信(繰り返し送信)
周期送信機能は、受信メッセージに応じてメッセージの周期的送信を行えます。転送メッセージのデフォルトデータ、送信ID送信繰り返し回数を設定します。
Ixxat CAN@net NTの設定とファームウェアアップデート
Ixxat CAN@net NTの設定やファームウェアアップデートはPCとUSBケーブルで接続して、専用ソフトウェアCAN-Gateway Configuratorで行います。プログラミングの知識は不要でフィルター、フレームフォーマット変換、ID変換などの設定を、すべてユーザーインターフェイスから行えます。

Luaスクリプト
Luaスクリプト(ユーザープログラム)を作成しデバイスにダウンロードすることで、データ部の変換プログラムを実行できます。
テクニカルデータ
イーサーネットインターフェイス |
10/100Mビット/秒、ツイストペア、RJ45コネクター |
---|---|
CANトランシーバー |
Texas Instruments: SN65HVD251P |
バスノード最大数 |
120 |
CANバス終端抵抗 |
未搭載 |
CANボーレート |
高速CAN:5~1000Kボー CAN FD:5~8000Kボー |
供給電源 |
9V~36V DC |
消費電力 |
およそ110mA(供給電圧24V時) |
温度範囲 |
動作温度範囲:-40℃~+85℃ 保管温度範囲:-40℃~+85℃ |
電気的絶縁 |
1KV(1秒間) |
認証 |
CE、FCC |
ハウジング |
トップハットレール取り付け用ポリアミドハウジング |
保護等級 |
IP20 |
寸法 |
およそ114.5×99×22.5mm |
重量 |
およそ150g |
品番
- 1.01.0332.10000
- CAN@net NT100
- 1.01.0332.20000
- CAN@net NT200
- 1.01.0332.42000
- CAN@net NT420
製品内容
- CANbridge NT100、NT200、またはNT420
- マニュアル
- Mini USBケーブル(PCとの接続用)