CANopen、CANopenFD

CANopenFDスタック

CANopenFDデバイス開発用組み込みソフトウェア

CANopenFDスタックはCiA1301に準拠したCANopenFDデバイスの開発用組み込みソフトウェアです。CANopenソフトウェアと同様、スレーブ、マスター/スレーブ、マネージャーの3つのバージョンがあります。

概要

emotas CANopen FDスタック(は、CANopen通信プロファイル、CiA1301 に基づいた通信サービスを提供する組み込みプロトコルソフトウェア(プロトコルスタック)です。
スタックはANSI-Cで開発され、またMISRA-C:2004に準拠しています。
組み込みスタックをお使いいただくことで、通信仕様のプログラミングを簡略化し、お客様デバイスの素早い開発をサポートします。

特長

  1. CiA1301のすべてのCANopenFDサービスのサポート
  2. レイヤ設定サービス(LSS)サポート
  3. さまざまな規格用の拡張が可能
  4. さまざまなCANコントローラーとCPUタイプをサポート
  5. わかりやすいユーザーインターフェース
  6. リソースの拡張や構成が可能

柔軟なユーザーインターフェイスは、受信したデータを評価し、アプリケーションでCANopenサービスを使用する機能を提供します。
CANopen FDスタックは、さまざまなCANコントローラーやCPUタイプで使用することを目的として定義されているドライバーインターフェイスを使用することで、CANopen FDスタックを新しいCANコントローラーまたはCPUタイプに簡単に適合させることができます。また、わずかな労力でハードウェアプラットフォームを置き換えることもできます。CANopen FDスタックは、ThreadX、FreeRTOS、Keil RTX、TI-RTOSなどのさまざまなリアルタイムオペレーティングシステムで使用できます。また、Linux(SocketCAN、can4linux)またはQNX、およびWindowsのリアルタイム拡張機能でも使用できます。

関数APIの他に、複数のタスク、スレッドで簡単に使用できるメールボックスAPIもあります。アプリケーションモジュールとCANopen FDスタック間のメッセージは、関数呼び出しではなくメールボックス経由で送信されます。これにより、非ブロッキング通信が確保されます。ひとつのアプリケーションをCANopenスタックを並行して使用する複数のタスクで構成することもできます。

リソースを節約するために、CANopen FDスタックは幅広く構成することが可能です。これらの機能の設定はグラフィカルなユーザーインターフェイスの設定ツールであるCANopen DeviceDesigner(付属品)で行います。CANopen DeviceDesignerは内臓データベースを使用してオブジェクトディレクトリとEDSファイルを作成します。その結果、変更を迅速かつ簡単に実現できるので開発時間を短縮できます。

CANopen FDスタックをできるだけ簡単に開始できるように、すぐに実行できる多くのサンプルが付属しています。さらに、スタックの原理と使用例を説明するユーザーマニュアル、および各API関数を詳細に説明するリファレンスマニュアルが製品に付属しています。本製品は、CANopenコンフォーマンステストで仕様準拠について確認試験を定期的に行っています。

emotas CANopenスタックの各バージョンによるサポート機能の違いは、メーカーWEBサイトに記載があります。https://www.emotas.de/en/news-articles/canopen-features

システム要求条件など

本製品はCANFDをサポートしたCANコントローラーが必要です。
またソースコードのコンパイルには、ANSI-Cコンパイラーが必要です。

CANopenスタックとCANドライバーは別製品になります。
CANドライバーはCANコントローラー、CPUタイプにより異なります。

現在のサポート状況はメーカーWEBサイトに記載があります。
https://www.emotas.de/en/news-articles/supported-controllers

最新の対応状況や、お客様お使いのCANコントローラーの対応状況などは、弊社までお問合せください。

ライセンス形態

本製品は、ソースコード製品で、お客様の使用範囲で次のライセンス形態からお選びいただきます。

プロジェクトライセンス
プロジェクトライセンスは、1ハードウェア、1製品に対して適応されるライセンスです。
サイトライセンス
サイトライセンスは開発サイトに適応されるライセンスで、複数製品、複数ハードウェアにスタックを使用できます。

製品内容

製品内容はライセンス形態によって異なります。

  • CANopen FDスタック

  • CANドライバー

  • サンプルアプリケーション

  • ユーザーマニュアル

  • リファレンスマニュアル

  • CANopen DeviceDesigner(プロジェクトライセンス:ライセンスファイルによるシングルライセンス)

  • CANopen DeviceDesigner(サイトライセンス:USBドングルによるフローティングライセンス)

  • 6か月間のメンテナンス&サポートサービス(プロジェクトライセンス)

  • 2年間のメンテナンス&サポートサービス(サイトライセンス)

ご注意:メンテナンス&サポートサービスはオプションにて延長可能です。

品番

5004-10-FD-P
emotas CANopen FDスレーブスタック
プロジェクトライセンス
5004-10-FD
emotas CANopen FDスレーブスタック
サイトライセンス
5004-11-FD-P
emotas CANopen FDマスター/スレーブスタック
プロジェクトライセンス
5004-11-FD
emotas CANopen FDマスター/スレーブスタック
サイトライセンス
5004-12-FD-P
emotas CANopen FDマネージャースタック
プロジェクトライセンス
5004-12-FD
emotas CANopen FDマネージャースタック
サイトライセンス

適応分野

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