CANopen、CANopenFD
CANopen DeviceExplorer

CANノードのテスト、診断、メンテナンスを行う開発ツール
CANopen DeviceExplorerは、ネットワーク上でマスターとして動作し、CANopenノードの開発、テスト、診断を行うツールです。
概要
emotas CANopen DeviceExplorerは、CANopenデバイスの開発、テスト、診断、サービスタスクのための多目的なツールです。CANopenマスター機能を持ち、CANopenデバイスの分析と設定を行えます。
各CANopenデバイスに関する情報は、デバイスの電子データシート(EDS)から読み込むか、デバイスから直接スキャンできます。標準化されたデバイス設定ファイル(DCF)を使用して、デバイス設定を保存、インポートできます。さらにCANopenネットワーク全体のデータをプロジェクトファイルに保存できます。QtScriptを使用した内臓スクリプト機能により、ユーザーはわずかな労力で独自のテストおよび制御アプリケーションを作成できます。

特長
- NMTコマンド、ハートビート、ノードガーディング、SDOクライアント、PDOプロデューサーとコンシューマー、SYNCプロデューサー、緊急コンシューマーなどのCANopenマスター機能をサポート
- LSSマスター機能(オプション)
- デバイスとネットワーク設定の保存とインポート
- CiA302準拠のファームウェアダウンロード
- ユーザー固有のテストまたはサービスアプリケーションを作成するためのスクリプトプラグイン
機能
オブジェクトディクショナリー
デバイスのオブジェクトは、明確に配置されたオブジェクトブラウザーに表示されます。各オブジェクトへの読み取りと書き込みはアクセス権の従って行います。CANopen DeviceExplorerはすべてのSDOサービスをサポートしています。オブジェクトの値は、データタイプに応じて、10進数、16進数、バイナリー、またはASCII形式で表示できます。ドメインブロックのような大きなデータは、直接読み取ることや、ファイルに書き込むことができます。
PDO – 設定と視覚化
CANopen DeviceExplorerは、ドラッグ&ドロップでPDOマッピングを簡単に設定できます。PDOはシングルクリックで送受信や視覚化が行えます。サイクルPDOを送信するためのSYNCメッセージは、テストまたは診断のために1回または周期的に送信できます。
PlugIn – 拡張モジュール
オプションの拡張モジュール(プラグイン)は、ツールの機能を拡張します。
次のPlugInがご利用可能です。
CANopenインタープリタープラグイン

J1939インタープリタープラグイン

LSSマスタープラグインプラグイン

その他プラグイン
- CAN/CANopenスクリプトプラグイン
- SRDOコンフィグレーションプラグイン
- エナジーバスプラグイン
- PDOリンク設定用プロセスデータリンカー
- CiA402コントロールプラグイン
お客様の要件に応じてemotas社でプラグインを作成することも可能です。
DeviceExplorerのバージョンとPlugIn
CANopen DeviceExplorerパッケージの“Basic”と“Full”には、定義済みのプラグインセットが含まれています。そのほかのプラグインの追加は個々に行えます。
機能/プラグイン |
Basicバージョン |
Fullバージョン |
オプション |
---|---|---|---|
CANopenFDサポート |
〇 |
〇 |
|
オブジェクトブラウザー/(U)SDOクライアント |
〇 |
〇 |
|
NMTマスター |
〇 |
〇 |
|
PDOコンフィグレーション |
〇 |
〇 |
|
PDO visualization |
〇 |
〇 |
|
Multi-Data Plotter |
〇 |
〇 |
|
CAN analyser |
〇 |
〇 |
|
CAN repayer |
〇 |
〇 |
|
CANopen Interprepter |
〇 |
〇 |
|
LSS Master |
|
〇 |
|
CAN/CANopenスクリプト |
|
〇 |
|
SRDOコンフィグレーション |
|
|
〇 |
Process Data Linker |
|
|
〇 |
J1939 Interprepter |
|
|
〇 |
ISO-TP Interpreter |
|
〇 |
|
EnergyBus Interpreter |
|
|
〇 |
CiA 402 Control |
|
〇 |
|
Multi-Interface-Support |
|
〇 |
|
システム要求条件など
以下のOSのどれかが必要です。
- Microsoft Windows 7、8、10
- さまざまなLinux系OS(Ubuntu 16.10、openSUSE でテスト済)
また、CANバスアクセス用としてIxxatブランドのPC/CANインターフェイスとVCIドライバー(Windows用)、SocketCAN(Linux)が必要です。SocketCANはすべてのPC/CANインターフェイスでサポートされていませんので、ご注意ください。
ライセンス形態
- シングルユーザーライセンス
- シングルユーザーライセンスは、特定の個人に対して有効です。この個人は、どのPCでもツールを使用できます。個人の名前は、ツールのステータスバーに常に表示されます。ライセンスは、ツールのライセンスバージョンに対して永続的です。
指定されたユーザーライセンスを別の個人に有料で譲渡することが可能です。この場合は、メーカーによるライセンスの再発行が必要になりますので、お問合せください。 - フローティングライセンス
- フローティングライセンスは、USBドングルで提供されます。ライセンスは、このUSBドングルを装着することで任意のマシンで誰でもが使用できます。フローティングライセンスは、仮想マシン内およびリモートデスクトップ接続を介して使用できます。
製品内容
-
CANopen DeviceExplorerソフトウェア(メーカーよりダウンロード案内が通知されます)
-
ライセンス
品番
- 5007-10
- CANopen DeviceExplorer Basic Windows, Named User License
- 5007-50
- CANopen DeviceExplorer Full Windows, Named User License
- 5007-10-D
- CANopen DeviceExplorer Basic Windows, Floating License with Dongle
- 5007-50-D
- CANopen DeviceExplorer Full Windows, Floating License with Dongle
- 5007-60
- CANopen DeviceExplorer EnergyBus, Windows, Named User License
- 5007-60-D
- CANopen DeviceExplorer EnergyBus, Windows, Floating License with Dongle
ご注意:
・Linux版につきましては、お問合せください。
・Named User Licenseはシングルユーザーライセンスのことです。
プラグイン
- 1007-25
- Extension ProcessData Linker
- 1007-26
- Extension SRDO PlugIn
- 1007-27
- Extension J1939 PlugIn
- 1007-29
- Extension CiA447 PlugIn
- 1007-30
- Extension UDS PlugIn